グローブトロッターのスーツケース、広告や撮影に使われることも多く、人気ですよね。2つ持っていて長年使ってますが、いろいろメリット、デメリットを述べたいと思います。
４つのメリット
- 見かけよりたくさん入る。普通のスーツケースは、伸縮するハンドルが内装に食い込んでいますが、グローブトロッターは引っ張るハンドルが外付けのため、内側に出っ張る無駄な空間がありません。そのため、内側が箱のようにきっちり詰めて入れられ、見かけよりたくさん入ります。
- イギリス人にも褒められる。英国製とはいえ、イギリス人でも使っている人は少ないようで、イギリス人グループに混じって旅しているときめっちゃ褒められました。イギリス人でもグローブトロッターが英国製と知らない人もいるのです。普通の旅行者は実用的なカバンを選ぶので、ブランド志向の強い東アジアはメーカーにとっていい狩場なんでしょう。
- めっちゃ目立つ。空港などでは一際目立ちます。色にもよりますし、カバーしてるとわかりませんが。なお、グローブトロッターでチェックインすると飛行機がアップグレードされるという眉唾情報は、嘘です（笑 航空会社がすごく丁寧に扱ってくれるとか（笑 日系キャリアのカウンターではそうかもしれませんが、裏の荷物を扱うところではぶん投げられてます。きっと。特に海外では。
- 軽くて丈夫。象が踏んでも壊れないっていうのがキャッチフレーズだったくらいで、素材のヴァルカン・ファイバーがとにかく軽くて丈夫。でも今もっと軽い素材あるよね、、
4つのデメリット
- 角の皮が禿げやすい。しょうがないんですけど角の皮が禿げやすい。特に2輪の大きいサイズは転がしているときどうしても角がぶつかるんです。さらに、金具が取れやすいと聞いたので、飛行機預けのときはカバーをつけることにしました。日本のヴァルカナイズで3-4万くらいだったかな。キャンバス地のカバーだけで3kg近くあって結構な重さだし、付けたり外したり面倒だし。実際には金具壊れたことないけど、海外空港での雑な扱いを見ると、落としたりぶつかった拍子に取れることはありそう（本体は象が乗っても大丈夫だとしても）。21インチ用は公式のカバーはないので、飛行機に預けるときだけ伸縮性のあるラゲッジカバー付けてます。
- 2輪キャリーが使いにくい。今は4輪になりましたが、かつては2輪しかなく、2輪って傾けて引っ張るのが結構疲れます。21インチ（59×43×21(3辺計123cm)）以下のサイズは引っ張りやすいけど、28インチ以上（75×48×26(3辺計149)）で片手を後ろにして引っ張るのは結構しんどい。4輪だと傾けなくても平行移動できて手を離せるのが楽なのですよね。もともと船旅しかなかった時代に作られたカバンなので、引っ張って使うことは想定してない。ということでクルーズ用に使ったりしてました。※「インチ」のサイズは年代やバージョンによって変わるようなので実寸で見たほうがよいです。
- 知らない人もいます。おもちゃみたいなスーツケースですね！って某旅行会社の方に言われたこともあるので、必ずしも優越感に浸れるわけではないということはご承知おきを。
- 鍵が…。これは書くのはアレなんですが、2つ持っているカバンの鍵がそれぞれに使えるのです。これってそういうものなの？鍵の意味ないのでは？他人のカバンも開くってこと？？？ 現行の新しいタイプはさすがに違うと思いますが。鍵閉めなくても、金具を回すとすぐには開かないようになっているんですけどね。
買うのにおすすめの場所は
10年以上前にロンドンのバーリントンアーケードの店舗で買ったけど、今日本で買うとめちゃ高い。イギリスに出張、旅行ついでに買うのが一番安いのでは。TAX分も戻るし、ハロッズでも売っています。特にクリスマス後などのセール時に行くチャンスがあるならそれがお得。ただ欲しいサイズや色がそのときに揃ってるとは限りません。
ちなみに、バーリントンアーケードで買った時、そのまま転がしてホテルまで帰りました。保証書とか梱包とかもなく（今はあるのかな？）。日本で買った方が絶対に丁寧な対応が受けられると思います。
中古で気をつけること ホイール部分とシミをチェック！
よくネットで中古売ってるのを見るけど、絶対ホイールをチェックした方がいいと思います。経年劣化でホイールがもろもろになるから。直してあるのを買うか、修理に出すか。私も1度直しています。今は公式でなくても修理してくれる工房がいくつかあるようです。角の皮が禿げるのはもうしょうがなくて、長く使うなら、修理しながら使わないと、です。
あと、何かシミがあったり、これ湿気のありそうなところで保管されたのでは？？というのは避けるのが無難かも。シミは匂いの原因です。私は全てのスーツケース、使用後は必ず開いたまま数日陰干しして、シューズ用の竹炭を何個か入れて保管しているので、長く使っていますがカビもなければ匂いもない。竹炭は除湿、消臭効果があって、まじでよい。匂いもつかないし。スーツケースに限らず、冬の靴とかブーツにも竹炭使っています。竹炭、日に干せば何度も使えるし。自然の力恐るべし。
それでもかわいいグローブトロッター
リモワも使っていて、正直、そっちの方が出番が多い。持っているグローブトロッターが21インチと28インチで、28インチでは大きすぎるし、21インチでは小さく、中間のサイズが欲しかったのだけど、かつてあった26インチはハンドルとホイールがないタイプだった。でかいアタッシュケースみたいな。で、買うことになったリモワが4輪でまあ便利（笑
多々不便なことはありつつもやっぱりかわいい。色も赤とすごく迷って、バーリントンアーケードのお姉さんが似合うわよ、と言われて買ったオレンジ。身長的にも28インチがいいわね、ってことで決めたサイズ。やっぱり気に入ってます。
基本的に、船旅、飛行機なら荷物を丁寧に扱ってくれるクラスに搭乗、もしくは全て運んでくれる車や人がいる、と、ガタガタ引き摺らないで旅をする人向けなカバンだと思っています。
今は4輪もあるし、ハンドルが２段階調整になっていたりと進化しているみたいです。
やっぱりかわいいスーツケース。実用面では劣るけど
