山梨県の道志村。ここのお水をもらって飲んだことがあって、キレイな水があるところ、いうイメージを抱いていました。泊まれる温泉もあるらしく、道が空いてそうな平日に行ってみました。
道志村ってどこ? キャンプ地で有名な山梨県最東の村
山梨県の村としては最東端、山中湖と相模原市を結ぶ国道413号に沿って横長に広がる村。道志川もほぼ道沿いに流れ、キャンプ場が点在するのでキャンパーに、ツーリングする人たちにも有名なところ。
相模原側から行ったけど、まあ峠道が続く続く。平日で混んでなかったからいいものの、後ろからピッタリ付かれたらプレッシャーだよね。といいながら途中で神奈中バスを見た。何と神奈川と山梨の県境、道志村に入ってすぐの「月夜野」というバス停まで運行しているのだとか。大型車で峠道、、、。丹沢のヤビツ峠ほど醜道ではないけど、神奈中、すごすぎるでしょ!運転手さんに峠手当、出したげて!!
道の駅どうし 名物クレソンも!
まずは道の駅どうしへ。結構立派な建物で、WILLERのバスも入って来ていた。地元農産物の直売所だけでなく、レストランもあります。薪などキャンプ用グッズがあるのはさすがキャンプの聖地。この日は雨でしたが、バイクで来る人もちらほら。何といっても裏手に流れる道志川がに直接入れるのがグー!(死語)
直売所では野菜や果物、加工品が並びますが、名産のクレソンはもちろん、クレソンを練り込んだそばなどクレソン推し。珍しいところではクレソンの化粧水も。ほうとうや信玄餅など山梨的なお土産もありました。ここで買ったきゅうりの漬物(生姜入り)がしょっぱすぎずおいしかったー。
ここから東へ3.6km、手作り酒まんじゅう直売所にも寄りました。Googleのクチコミでメチャ評価が高いおまんじゅう、材料は小麦粉に砂糖と塩、そして酒というか糀で作った皮に餡子。そのまま食べるよりも、家に帰ってから蒸した方が皮がふっくらしてほんのり酒の香りがして絶対おいしいです。餡も蒸したてで食べた方が絶妙な分量になっていると思いました。
なお、酒まんじゅうは道の駅にもありました。手作り酒まんじゅう直売所の方に道の駅にも出してますかと聞いたら、ここでしか売ってないとのことでした。
道志川温泉 紅椿(べにつばき)の湯 宿泊も日帰りもOK
今回の目的地、道志川温泉 紅椿の湯へ。道の駅とは8.8km離れています。正直行く前までは、国道413号から宿への道が細くて、対向車が来て寄せる幅があるのか不安に思っていたのですが、車は来ませんでした(笑
雨の平日なのに結構車もあって、日帰り利用も多そう。チェックインの3時に入り、フロントで先にお会計は現金のみ。何と横浜市民の人は電話で予約すると2人以上の宿泊は1割引きの優待サービスがあるのだそう。むしろ横浜市民は道志村に感謝の気持ちを込めて多めに払うべきなのではと思いましたが。
建物は昔ながらの作りのしっかりした公共の宿のような雰囲気。部屋は和洋室などもあるようですが、予約時には和室しか選べず。掃除がきちんとされていて清潔に保たれています。電波は弱いけどWi-Fiがちゃんとつながります。
温泉は、地下1,500mの道志川基盤断裂温泉帯から湧出した天然温泉だそうで、泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(芒哨-石膏泉)。透明で匂いもないお湯はアルカリ性で、お肌がつるつるに。大浴場には気泡ぬる湯、檜あつ湯、水風呂にサウナがあって、開放感のある露天風呂もあります。風呂場にはのみ水も備わり、やさしい水で飲みやすい!大浴場は21時まで。21時から23時まで、朝6時から9時までは2階にある小さめのお風呂に入れます。
夕食はお休み処となっている大広間でいただきます。宿泊料に夕食は含まれないので、メニューからその場で注文してもいいのですが、宿泊者だけのセットがあったのでお風呂前に予約しておきました。 釜飯や鮎の塩焼きがセットなって単品よりお得でした。お酒やワインも置いてあります。釜飯は炊き立て!天ぷらはお蕎麦などに使うのと一緒のもののようで、サイズが大きすぎて食べにくかったです(笑 夜は地元の人らしき人が結構ご飯食べてました。
平日にかつ雨の日に行ったので空いてるところを堪能しましたが、お湯もよく、のんびりできて最高でした。肩肘張らず気兼ねなし。チェックアウトは9時半。お土産ものも置いてあります。
その他の見どころ 水汲み場やお手軽滝スポット
帰りに大渡水くみ場に立ち寄り。連日の雨のせいか、蛇口からざぶざぶ出てる。あまりこういう湧き水は飲めないのですが、ここのは全く癖なく飲めました。さすが遠洋航路の船乗りたちに「赤道を越えても腐らない」といわしめた道志の水。せっかくなので汲ませていただきました。
看板にはこう説明されています。「地区9人の男衆たちの協力のもと1ヶ月もの間自らの仕事を休み、毎日山に足を運び、約500メートルに渡る水道管を大室山の険しい谷を3つ越えて、苦労の末この大渡の地に引いた湧水です」。地元の方の苦労があって、ここにお水が流れてる… しかもおいしい道志の水が!いただいたお礼に、小屋のポスト口に1000円札を入れてきました。ありがとうございます。
本当は紅椿の湯から1.2kmくらいにある雄滝・雌滝に行こうと思ってました。道志村のパンフレットにも「おすすめ!観光スポット」となっていて、クチコミでも道路に車を停めて5分で行けるとあったのですが、この日は結構な雨。家人もおり、宿の人によると、あんまり雨の日はおすすめしないとのことでまたの機会に行くことにしました。
道志村は100年以上にわたって横浜に水を供給
横浜市のサイトによると、道志川から取水を始めたのは明治30年。大正5(1916)年に横浜市が山梨県から山林を購入して以来100年余にわたり、水を横浜市民に安定して送り続けているのだそう。横浜市は、道志村の総面積7,968ヘクタールの約36%にあたる水源林2,873ヘクタールを所有。水源林の約27%は人工林で、市は下草刈り、間伐等などを行って管理しているのだとか。
道志村は降雨量が多く、豊かな森林にも恵まれて、水源林があって涵養もしてる、ということだけど、それだけで横浜市が大量に使う水が賄えるのか? と思ったら、横浜市には道志川のほか、相模湖、馬入川、企業団酒匂川、企業団相模川の5つの系統があり、1日当たり合計195万5700立方メートルの水を使ってるそうな。横浜市ではボランティア活動や寄付なども含め、保全活動もやっているのでした。
道志村のふるさと納税返礼品をみてみる道志村、水がキレイで心も洗われる。温泉も良い。晴れた日に行って川に入りたい