世界各地にタワーはある。謳い文句はどこも街中を360°見渡せる絶景、スリル満点のアトラクション! いくつか登ったタワーの感想を。電波塔だけでなく、ビルも含めて観光用の展望エリアがあるところを建造物の高さ順に紹介!高所恐怖症なのでアトラクションは全て試したわけではありません。
日本・東京スカイツリー 高さ634m
東京タワーに変わる電波塔かつ観光タワーとして誕生したスカイツリー。展望回廊が450m、展望デッキが350mにあるが、高すぎて全てが小さすぎるし遠すぎて、もはや怖さを感じない。周りは下町エリアで、高層ビル群から離れすぎ。景観の点では、六本木ヒルズや東京タワー、無料で登れる東京都庁舎からの方が「東京」の景色を堪能できると思います。
カナダ・トロントのCNタワー 高さ553.33m
通信と観光用のタワー。東京スカイツリーと中国広州塔ができる前は世界一の自立式電波タワーだった。展望台のルックアウトは346m、その階下342mにグラスフロアがあり、透け透けガラスに寝転がって写真を撮るのが定番。怖くて下を見られませんでした。追加料金でさらに高い447mのスカイポッドにいけます。
アトラクションは世界で最も高い356mにある遊歩道エッジウォーク。このタワー2度行きましたが、ともに寒い日だったためか実際にやっている人は見ませんでした。72分かけて一周するレストラン360があり、ここにあるワインセラーは世界一の高さでギネスにも認定。驚きポイントはトイレがオールジェンダーと表示されていること(要は誰でもトイレ)。さすが多様性の国カナダ。
アメリカ・シカゴのウィリスタワー 高さ527.3m
建築の街、シカゴが誇る街で一番高いタワー。地上442m、アンテナを含めた高さが527m。元シアーズというデパートで1973年の完成当時は世界一の高さだったそう。展望エリアは412mの103階にあり、ザ・レッジというガラス張りスペースが写真スポット。このスケスケガラス製のバルコニーは4つあって、別料金がかからず、順番に並んで入ります。高所が苦手な私は恐ろしすぎて前に進めず。過去何度か亀裂も入っています… 展望エリアから見えるのは海ではなくミシガン湖。
マカオ特別行政区・マカオタワー 高さ338m
マカオのカジノ王、スタンレー・ホーが作らせたタワー。223mから飛ぶ世界一高いバンジーで知られる、タワーの外周通路を歩いて一周するスカイウォーク、足からのジャンプなどさまざまな高所アトラクションが用意されています。展望台は223mの61階にあり、天気のせいかあまりクリアでなかったのでそれほど怖さを感じませんでしたが、ガラスの外で何回もバンジーの人が落ちてきたり、スカイウォークをやっている人たちを見ているのが超怖い。スカイウォーク、歩いている途中で座ったり、記念写真を撮ったり、もう見ているだけで無理。回転レストランも併設。
日本・東京タワー 高さ333m
東京のシンボルでもある電波塔。展望台はメインデッキ(大展望台)が150m、別料金のトップデッキ(特別展望台)が250m。アトラクションとしてはメインデッキから階段で下るオープンエア外階段ウォーク(約600段)がある。この階段、昭和40年代から一般利用できたようで、うちのばあさんが階段で下って翌日筋肉痛になったことを今だに話す。もうひとつはメインデッキにあるガラス張り、スカイウォークウインドウ。きれいに磨かれているので145mの下がリアルに見えて怖い。展望台は知っている景色がたくさん見られるので飽きない。
イギリス・ロンドンのザ・シャード 高さ310m
レンゾ・ピアノ設計のおしゃれタワー。地上87階建でEUで一番高いのが売り。展望フロアのThe View from the Shardは69階と72階(244m)にある。69階は一面ガラス張りのフロア、そこから階段で72階へ。72階は露天のオープンエア部分があって開放感もあるが、冬は寒い。
観光アトラクションで儲けるのでなく、レストランやオフィス、ホテルやレジデンスが入る複合ビル。入居テナントもシャングリ・ラ ホテルや高級レストランと、大人な雰囲気。でも展望台から降りてくるとしっかりお土産コーナーも充実。
オーストラリア・シドニーのシドニータワー 高さ305m
シドニーのシンボル的なタワー。かつてはAMPタワーと呼ばれたが、ウエストフィールドグループ傘下になってシドニータワーとなった。展望台の運営をマーリンエンタテイメントが行うようになり、同系列の水族館などがセットでチケット販売されている。展望台の高さは250m、入江にあるシドニーは景観も変化に富んで景色がよい。
アトラクションは地上268mにある外縁&階段を歩くスカイウォーク。歩くときにリーダーが先導して一緒に歩いていく一体感、つかまれる手すりがあるずっと近くにあること、ハーネスと体が繋がっているため何とか耐えられた。メインイベントがガラス床に出る瞬間だが、下を見なければOK。同様のアトラクションとしてブリッジクライムがあるが、スカイウォークの方が安い。事故があったりして、休業期間があったものの、今は普通に営業中。
日本・横浜ランドマークタワー 高さ296m
ホテルやオフィス、ショップが入る複合ビル。オープンの1993年からあべのハルカスができる2012年まで日本で一番高いビルだった。展望フロアは69階、273mの高さにあるスカイガーデン。海の景色があるせいか、そんなに怖い感じがしない。タワーショップというランドマークをモチーフにしたデザイングッズ店があり、ここでしか買えない横浜みやげが買える。誕生日当日は入場無料。
オーストラリア・メルボルンのユーレカタワー 高さ297m
メルボルン、サウスバンクにあるオフィスと住宅の複合ビル。88階、285mにユーリカ・スカイデッキ88という展望台がある。展望台としてはシドニータワーより高い。ここにガラスの部屋が迫り出すザ・エッジというアトラクションがあり、これが超怖い。キューブの部屋がせり出し曇った遮光ガラスが急に透明になって下がスケスケに!もうダメ。下が見られずずっと空を見てました。この急にパッと全方位の視界が開ける衝撃、恐怖感はマックス。
タイ・パタヤパークタワー 高さ170m
バンコクにも近いビーチリゾート、パタヤビーチから約4kmにあるジョムティエンビーチ前に位置するタワー。展望台のほか、ワイヤーで吊られて降りていく恐怖のタワージャンプ、2人乗りで立ったまま降りるスカイシャトル、ゴンドラで降りるスピードシャトルがあり、塔の低さを補うためなのかアトラクションがとにかく豊富。55階の回転レストランはカジュアルビュッフェ。
日本・京都タワー 高さ 131m
京都市街で一番高い建物。電波塔でもない、高度アトラクションもない、純粋な観光展望タワー。ここのよいところは、京都駅に直結しているので、雨の日も濡れずに行けるところ!ターミナル駅に隣接したこんなアクセス便利なタワーって他にあるかな?高すぎず、低すぎず、ほどよい感じ。小さいけど混んでるわけでもなく。駅ビルなど新しくなっていく京都で、このタワーもリニューアルしたものの、ところどころ昭和っぽさを残す。行ったのが夜だったので全く怖くありませんでした。地下1階は今風のフードホール。
日本・函館の五稜郭タワー 高さ107m
展望台は地上90mにある展望2階、函館の歴史についての展示スペースや方歳三のブロンズ像がある。展望台から函館山や津軽海峡が見渡せ、クルーズ船なんかも見えて、下に歩く人がリアルに見えるくらいの高さ。それでも高さを感じるのは周りに高い建物がないせいでしょうか。
東京消防庁のサイトによると、日本では超高層とは、建築基準法等で高さ60メートルを超える建築物、一般的には100メートル以上のものを、超高層建築物と呼んでいるとのこと。五稜郭タワーも立派な高層タワーと呼んでいいはず。
人間の高い塔を作る欲望は尽きない。そしてそれを展望台やアトラクションにするのは立派な資産活用。アトラクションとして怖いのは世界一高いバンジーがあり、命綱だけで外を歩くマカオタワーと急にガラス板が透明になるユーレカタワー。そして一番好きなのは、五稜郭タワーかな…笑