近江八幡は近江商人発祥の地でヴォリーズ建築など歴史遺産が残るヒストリックタウン。時代劇のロケ地にもなっているそうな。賀茂神社にお札を返納するため行った近江八幡。自転車道も整い、いろいろな発見がありました!
近江八幡駅から自転車で琵琶湖の藤ヶ崎龍神社へ
事前にバスの時間を調べたものの、本数が少ない。Google Map見てたら駅に自転車レンタルが1日500円であったで、自転車で回ることに。神社と水郷めぐりはマストで、あとはカフェに寄ったり。
京都から近江八幡駅に着いたのが7:30。レンタサイクル駅リンくんで自転車を借り、まずは琵琶湖のほとりに立つ藤ヶ崎龍神社へ向かうことに。ここは日本で一番広告費が高いといわれる雑誌、家庭画報にもパワースポットとして紹介されていました。
駅リンくんとなりの観光案内所がまだ開いていないので地図がゲットできず、スマホを頼りに湖方面へ。すると「大規模自動車道」の看板が。すごーい!なんか道が整ってる!自動車を気にすることなく田んぼを横目にずんずん進んで超快適!
湖沿いを走る559号線に出ても自動車道が続く。入り口がわかりにくいが、藤ヶ崎龍神社は、湖岸緑地岡山園地というキャンプサイトのような公園エリアを進んだ先。
琵琶湖のほとりにあるのが龍神さまが祀られている下宮で、藤ヶ崎龍神が祀られ、岸壁の洞窟にあるのが内宮には妙得龍神が祀られるという。枯山水のように砂紋が描かれるなどきれいに保たれています。地元の方と思われる人びとが立ち替わり参拝に来ていました。
慣れない自転車と強い風で、写真撮りながら走っていたら藤ヶ崎龍神社まで45分くらいかかった。事前にGoogle Mapで所用時間を計ろうとしたら自転車ルートの計算ができなかったのよ。なんで? ちなみにレンタサイクル駅リンくんと藤ヶ崎龍神社の間、車は12分、徒歩は約1時間26分。
奈良時代からあるパワースポット、賀茂神社
先に水郷めぐりに行こうと思ったが出発時間に間に合わなそうなので先に賀茂神社へ。神社は八幡堀のある商業地区とは別エリアの加茂町にある。このエリア、岡田さんという名前が多い。
賀茂神社は奈良時代、国難を憂いた聖武天皇が吉備真備に命じ、光が注ぐ日本の中心地として736年に創建されたという歴史ある神社。陰陽道で厄災を封じ込めるため、南西の裏鬼門を向いている。もともとは国営の牧場で、馬の聖地として信仰されてきたため、地元の人によると賭け事のご利益があるとか。2018年の台風で樹齢800年以上の杉が倒れ、御神馬像が下敷きになって壊れたそう。
祈りの齋庭(ゆにわ)という祭祀跡があり、自然崇拝の時代から祭祀が行われていたという歴史あるパワースポット。加茂の森遊歩道ともつながっていてちょっとした自然散策ができる癒しの場になっています。
時代劇の舞台をのんびり八幡堀めぐり
水郷巡りしようと八幡堀を越えて向かうところで、途中に白雲館という素敵な建物があった。覗いてみると観光案内所。聞くとその日は風が強くて、行こうと思っていた水郷巡りは中止なのだとか。いやー寄ってよかった。でなきゃ自転車で向かっちゃってたし。
観光案内所の方が親切で、そこからすぐそばでその日運行している八幡堀めぐりを確認してくれ、ちょうど乗れるというほのぼの館まで飛んでいった。乗ったのは手漕ぎの船。台風が近づいたこともあって、風が強く、船頭さん大変そうに漕ぐ中、しれっとエンジン船がぶーんと通っていった。
水郷めぐりは、湿地帯である西の湖ののどかな景観を巡る4社と歴史感溢れる八幡堀を巡る2社があって、全6種類。それぞれ手漕ぎ船とエンジン船がある。本当は西の湖行きたかったけど、また今度! 八幡堀めぐりも歴史の話を聞きながら、静かにのんびり進みます。歴史的な景色がそのまま残る八幡堀は、時代劇のロケ地として有名で、水戸黄門とか、最近ではるろうに剣心なども撮影されているとか。
大正レトロな小学校からヴォリーズさんが残した洋風建築まで
予備知識なしに行ったので、八幡堀のある商業地区で方角がわからなくなり、うろうろしてたらなにやら大正レトロな建物が現れた。近江八幡市立八幡小学校。警戒中の看板があるので、現役の小学校らしい。なにこれ、素敵…。
地元の人に聞いたら、現在は木造ではなく、当時の姿を残しつつ、建て替えられているそうです。朝ドラ『はっさい先生』で出てきたとか。こっちもロケに使えるね!
まったく予備知識がなく現地で初めて知ったのですが、近江八幡にはヴォリーズさんゆかりの洋風建築がたくさん残っています。ヴォリーズさんは明治時代にやってきた宣教師。近江商人を産んだ八幡商業で英語を教えたり、メンソレータムを日本に輸入したり、病院や学校、図書館を作ったり多大なる地域貢献をしなさったそうじゃ。メンソレータムは今の近江兄弟社、本社はここ近江八幡にあります。
スマホの電池が死亡したものの地元の方に助けられる
Google Map見ながら自転車乗っていたらスマホの電源が死にかけ、コンビニ2件入ったものの、充電器やレンタルがなかったよ… スタバもかなり遠く。八幡掘でついに電池が死亡…方角がわからない状態に。ちょうど入った喫茶店でお茶がてら充電をお願いし(お代を余計に支払わせていただきました)。でもそうそうすぐ充電されないのよね、、さらに観光案内所でも充電させてもらい、地元のお土産も買わせていただきました。本当に助かりました。ありがとうございます。
そしてこちらは観光案内所で買ったお土産。関東では馴染みのないものばかりで、???だったが、全部おいしかった…
カフェが火曜休みのところが多く、行ってみたいと思ったティースペース茶楽も臨時休業だったのが残念。雨も降ってきたので、夕方には自転車を駅で返却。とにかくバスの時間が限られているので、自転車のおかげであちこち行けて助かりました。1日乗ってお尻が痛くなりました(笑
近江八幡、歴史あり、水郷あり、琵琶湖ありで面白いところ。街並みもよき。次に行ったら琵琶湖沿いをもっと開拓してみたい。バッテリーは余分に持っていきましょう。