今、伊勢神宮や出雲大社にすごい力が降りてると小耳にはさみ、思い立ったが吉日。まだ行ったことがなかった伊勢神宮に弾丸で行ってみた。夜行バスと公共交通で泊りなし!で、夫婦岩と下宮・内宮だけでなくここまで行けたという参考に。
二見浦〜外宮、内宮コースの計画段階での整理
ポイントは3つ。
- 順番はセオリー通り、二見浦から外宮、内宮をめぐる
- 伊勢神宮で御祈祷もしてもらう
- バスでアクセスできる天の岩戸にも行く
- (オプション)御塩殿神社、旭湯(銭湯)
夜行バスで行くと決めたので、横浜から伊勢への直行バスはWILLERと青木バスの2択。習わし通り、禊場である二見浦から行きたかったので、行きは二見浦方面にも行くWILLERで。
伊勢市駅から徒歩8分の旭湯という銭湯が毎日二見浦の海水を汲んで沸かしているそうで、参拝前に寄りたいと思ったものの、12時オープンで時間的に無理。二見浦で足だけ海に入って禊ぐことに(笑
伊勢神宮では参拝でなく祈祷を受けたく、当日内宮でお願いすることに。地図で偶然見つけた天の岩戸も内宮からバスでアクセスでき、伊勢市駅へ戻りのバスもあるので行ってみることに。
9:20伊勢シーパラダイス→二見興玉神社(夫婦岩)→二見浦公園→(御塩殿神社 御塩殿)→二見浦駅(11:11発、11:46発)→伊勢市駅→外宮(30〜60分)ーバス23分→内宮 (60分〜90分)→おはらい町・おかげ横丁→浦田町(宿浦行15:31発)ーバス17分→天の岩戸口(15:48着)ー徒歩20分→天の岩戸(恵利原の水穴)ー徒歩20分→天の岩戸口(17:10発)ーバス32分→バス停・吹上町→ー徒歩8分→旭湯→20:25宇治山田駅
ざっくりと行程を決め、太字の時間だけは守りつつ、あとは現地の成り行きで。
二見浦の海辺を歩く
平日で空いているかと思いきや、WILLERのバス、新宿バスタで結構人が乗ってきてなんと満席に。WILLERの4列シートは顔を隠すフード付きで、隣の人が気にならない。リラックスというタイプはシート幅44cm、シート間隔91cm、最大リクライニング130度だそうで、長距離飛行機のエコノミー席で眠る苦痛に比べたら全然マシ(飛行機のエコノミー席シートピッチは約71〜79cm)。
近鉄四日市駅、白子駅、津駅、松阪駅とあちこち停車し、伊勢シーパラダイス9:20着の予定が少し遅れて到着。伊勢シーパラダイスの駐車場から伊勢夫婦岩めおと横丁経由で、海沿いに出る。思わず裸足になって足だけ禊!砂&海水がべっとり付くので足を拭くタオルも持ってきていてよかった〜。夫婦岩や二見興玉神社、ツアー客や修学旅行でけっこうな人が来ていました。
旅館が立ち並ぶ二見浦公園で、地元の人と話たりしながら海沿いを歩いていたら、バーベキュー場の先が突堤工事で通り抜けできず。迂回してたりしたら間に合わないかも、と御塩殿神社は断念し、そのまま二見浦駅に。伊勢市駅に向かうJR参宮線がほぼ1時間に1〜2本で、11:10発に乗りたかったので。
豊受大神宮 (伊勢神宮 外宮)〜皇大神宮(内宮)
ちなみに二見浦駅は無人駅で、車掌さんが車内でチケットを売りに来る。支払いは現金。伊勢市駅に着いたら改札でチケットを渡せばOK。外宮前の観光案内所によると、ボランティアの方による伊勢神宮の観光ガイドがあるそうで(ネットで1週間前までに予約)次回はぜひ頼みたい。今回は伊勢神宮のサイトにあったモデルコースに沿って外宮を巡ります。食の神様、豊受大御神(とようけのおおみかみ)様に心を込めて祈ります。
外宮を1時間かからず参拝後、バスで内宮へ。三重交通のバスは後ろから乗って降車時に支払うタイプ。PASMOも使え、乗車時降車時に2度タッチします。この日は平日なのに内宮に向かう臨時バスが出ていました。
御祈祷は天照大御神をお祀りする内宮でと決めていたので、まずは神楽殿の受付で申し込み。一般的な祈祷は御饌(みけ)といい、玉串料は3種類(5000円、8000円、1万円)。これは撤下品(お下がり)が異なるだけで祈祷の内容は同じです。
受付で住所や名前などを記入、玉串料を払って待合所で待つ(10分くらい、土日は混むと思われます)。呼ばれたら御饌殿(みけでん)に移動し、およそ15分の御祈祷タイム。かしこみかしこみ〜。
なお、祈祷のときの服装についていろいろな意見がネット上にあったので、一応黒ワンピと羽織もの、黒い靴を用意し事前にトイレで着替えておいた。そしたら一緒に祈祷受けた人たちは超カジュアル… まあ神様の御前なので、かしこみステイルでよかったけど!祈祷中は正座だったので、ミニスカとかきついパンツは避けた方がよいかと。
神楽殿で御神楽を見る祈祷はその名も「御神楽(おかぐら)」といい、初穂料は15,000円からとなります。この御神楽のときは正装が必要と思われます。
おはらい町〜天の岩戸(恵利原の水穴)
内宮も参拝を終えた時点で14時半くらい。おはらい町を抜けた先の伊勢道路にある天の岩戸に行くバスは15:31発なので(1本前は12:31発で無理)、それに合わせるべくそのままおはらい町で赤福や伊勢うどんを食べてぶらぶら歩いてちょうどくらい(ただし赤福本店は平日でも大行列、急ぐなら他の店舗へ)。伊勢特有の切妻・妻入り様式の町並みというおはらい町の通り、銀行から郵便局、スタバまでお伊勢スタイル!通りに電柱と電線がないのがよいですね。
天の岩戸に行く宿浦行の浦田町バス停は宇治園本店の前。70伊勢宿浦線[一之木経由]の三重交通バスに15:31の定刻に乗車し、次の停留所が天の岩戸口なのだけど、森の中やらトンネルを幾度も越えて、1区間17分という長い道のりに不安を覚えながらも、15:48に天の岩戸口で下車。
さて、ここから天の岩戸(恵利原の水穴)まで徒歩20分、というブログ記事を頼りにてくてく歩いてみるものの、戻りの車とは何度もすれ違うものの、歩いている人は皆無(平日夕方)、日本の原風景のような森の景色が続く。伊勢市駅方面に戻るバスが17:10発に合わせて戻れるよう、水穴に辿り着けないことがあっても、16:20には引き返す、と決めて進む。するとあっさり、20分で辿り着きました。厳かな雰囲気で、滝行もできるよう更衣室もありました。
天の岩戸〜旭湯〜帰りのバスまで
バス停まで早めに戻れ、天の岩戸口発16:51のバスに乗車。伊勢市駅の一つ前のバス停、吹上町で下車、8分くらい歩いて気になっていた汐湯・おかげ風呂舘 旭湯へ。二見浦の海水があたためられた小さな露天風呂に入れます。置いてあった記事によると、塩水はパイプも痛むし、維持管理も大変らしい。それでも毎日運んでくれる旭湯の方、ありがとうございます。癒されました。
駅方面に向かっていると、スーパー、ぎゅーとら発見。スーパーでローカルなものを探すのテンション上がるー。戦利品は288円の伊勢うどん。求肥の入った若あゆ(関東のは餡入り)、黒糖あんも地元産。厄上がりそうめんは姫路産で伊勢のものではなかった(笑 「毎月1日と15日は仏花、榊を交換しましょう」と書かれたワゴンがあったのはさすが伊勢。ここにあったお墓参りセット、「風に強い」「らくらく点火」のコピーに惹かれて買ってしまいました。
あとは夜行バスの時間までカフェでも、と思ったら宇治山田駅周辺の店は定休日のようで、居酒屋で一杯。伊勢参り前禁酒してたので、ビールうま。帰りは20:25発、青木バス、あおぞらライナーの3席シートで。こちらもいくつかの駅に立ち寄って乗車していましたが、満席ではなかったようです。横浜5:30着、東京6:36着ですが、少し早めの到着でした。
まとめと感想:二見浦について思うこと
とにかく弾丸お伊勢参りを終了。こうやって弾丸で回れたのは一人で行ったから。家族や友人等々と一緒で、それぞれ意見を聞いてあっちだこっちだやってると効率的に動けないし、トイレだなんだと突発的なこともいろいろ起こるし。人と行くなら、泊まってゆっくり回るのがよいでしょう。それかツアーか。
夜行バス、疲れないか不安もあったが、平気で普通に眠れました。ただし携帯枕、めぐリズムのアイマスクは必需品。寒がりなのでコンパクトなダウンも持参しました(WILLERはブランケット付きでした)。
行程について、後から思えば御塩殿神社に行っても間に合いましたね。二見浦でタクシーが走っているなら使いたいと思っていたのですが、平日のせいか駅前にもタクシーが停まっていないくらい静かで、二見浦の海岸から駅までは徒歩しかなかったのでした。
夫婦岩には平日でもカップルからツアー客、修学旅行までかなり人がいたけど、バスで立ち寄るだけなんでしょうね。二見浦の海沿いで話した地元のおじさんによると、「ここが一番よかったのは昭和30年代」と言ってました。明治15年に日本で初めて開設された公設海水浴場で、かつて海水浴で賑わい、今も宿が海沿いにずらりと並ぶのですが、建物は昭和の姿のままで少し寂しい様子。
夫婦岩にあんなに人が来るんだから活かさないともったいない、と思っていたら、ひらまつが再生プロジェクトとして参画、二見町の旅館が共同で利用できるFUTAMI CAFÉ&DINING 一匙(hitosaji)というダイニングを作るそうな。運営は地元のオランジェ。新しい風が吹きそうです!
0泊でも定番ルートに加えて、天の岩戸まで足伸ばせたよ。公共バスで。