核シェルターってどんなところよ?

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今富裕層の間ではシェルター作りが流行っているとか。そもそもスイスではだいぶ前から新築の家にシェルター設置が義務付けられていたと聞いていたけど(「民間防衛に関する連邦法の第45条と第46条」)。どんだけ用意周到よ..。ここは以前に行ったカナダの首都、オタワ郊外の核シェルターの話。

首都から38km離れたのどかな郊外に作られたシェルター

最近カナダの首都・オタワで政治デモで国会議事堂前に人が集まった様子を見て、あらためて首都なんだなーと認識しました。冬はリドー運河が凍ってスケートリンクになるくらい寒いのに。

核シェルターがあるのは、中心部から38km離れた郊外、カープという町。周辺にはゴルフ場とか農場があって、のどかなところ。

この核シェルターはディーフェンバンカー冷戦博物館として一般公開されています。西側諸国と旧ソビエト連邦との関係が悪化する冷戦時代、核攻撃を懸念した首相ジョン・ディーフェンベーカーが1959年に建造開始。1961年から運用され、1994年に閉鎖するまで、市民にその存在を知らされなかったというのが恐ろしいところ。1998年に博物館としてオープン。こういうのを観光地にするところもすごい!

倉庫のような入り口。75フィート(約23m)の施設とは思えない
長いトンネルをずんずん奥へと入ります
地下4階建ての模型

ファンデーション・カンパニー・オブ・カナダ(現エーコン社、空港とかCNタワーとか大規模プロジェクトを手がける建設大手)が設計。カナダで初めてクリティカルパス法が採用され工期は1年半。4階建て、延床面積10万平方フィート(9290平方m)。1.8km先からの5メガトンの核爆発に耐えられるように造られているという。

政府と軍の高官、軍隊535人が30日間過ごす食料を32年間備蓄

極秘に建てられた地下4階建ての施設。さて、ここに入れるのは誰だったのか。もちろん一般市民ではありません(そもそもあること知らなかったんだから)。公式には、有事の際、政府と軍の高官などがここから指揮することを想定し、同時にカナダ軍基地としても使われ、100〜150人が24時間交代で勤務していた。そのため、535人が30日間過ごせる食料を32年もの間、備蓄していた。水力による自家発電と水の供給に空調、コンピュータや医務室、NATOなどからの情報分析室、CBCの緊急放送スタジオ、食料を貯蔵する冷蔵室、武器や通信設備も備わり、投下後にシェルターに訪れる場合の、除染の段取りも決められていました。

地下3階のwar cabinet。臨時内閣の閣議室
地下2階のカフェテリアは24時間営業。ダーツやビリヤードもできた。アルバータ州ボウ川の絵が飾られている

首相の執務室や寝室もありますが、首相でも有事の際に家族や友人を同伴は禁止。秘書はOK。

首相の執務室
首相のスイートとなっていますが、実質は秘書室
執務室の隣は寝室
寝室隣のトイレとシャワーと洗面台

やっぱり有事は金なのか?

金を破壊、被爆から守るためのカナダ銀行の金庫室もあり、この場所は特にトップシークレットだったとか。4人がかりで開ける重厚なドアは錆びないように特殊なグリースでコーティング。

この施設、核シェルターとしてはリアルに使われることはないまま、1994年には国の重要史跡に指定。今は別のところにシェルターがあるんでしょうか。日本も噂レベルではあるという話ですがどうなんでしょう。いずれにしても一般庶民は入れないので。

金庫室。閉所恐怖症のため怖くて入れず
左がディーフェンベーカー元首相、右は視察に訪れた父トルドー

ディーフェンベーカー元首相は建設を命じたにもかかわらず実際に視察しておらず、ここを視察に来た首相は、現首相のジャスティン・トルドーの父、ピエール・トルドー元首相でした。

ここからバーチャルツアーも見られます。

Diefenbunker: Canada's Cold War Museum · 3929 Carp Rd, Ottawa, ON K0A 1L0 カナダ
★★★★★ · Historical place museum

ロシアでもシェルター型臨時司令部を公開

ほかにも核シェルターを公開しているところがないか、調べたらモスクワにあった。核シェルター型の長距離航空部隊の臨時司令部「ブンケル42」。冷戦博物館として一般公開されているそう。西側のシェルターとの違いがみられます。

1956年秘密裏に建設。地下65mで18階、延床面積7000平方mと縦長っぽい。現代の最新兵器に対応できなくなり1986年に閉鎖。2006年からは博物館となり、レストランもあれば、スターリンのフィギュアもあるよ、、、サイトを見るに、パーティやらMICE会場のように使われているようである。

ブンケル-42 ナ・タガンケ · 5-Y Kotel'nicheskiy Pereulok, д.11, Moscow, ロシア 115172
★★★★★ · 博物館 / 美術館

モスクワほぼ中心部。もうこちらも別の施設がどこかにあるんでしょうね。

yuma
yuma

やっぱり司令部は首都になるから、シェルターの場所もそうなるよね..

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