南オーストラリア州、魅惑のヘルシーフーズ&おいしいビーガン

雑記

南オーストラリア州はグルメで有名。高品質ワインの産地として知られる他、シドニーやメルボルンほど都会でない分、自然に囲まれ、環境もよく、質の高い食が日常に溢れている。そんな南オーストラリアの食を日本人のバイヤーやインポーターなどに紹介するためのイベント「第2回南オーストラリア州ファンクショナルフード&ドリンク展示会」さきごろが開催されました。

南オーストラリア州ではワインのイベントも行っていますが、今回は食、なかでもヘルシーフードに注目して紹介するとのこと。

びっくりするほど美味しくおしゃれなビーガンプレート!

テイスティング用のサンプルプレートをご紹介。ビーガンの食材もありますが、ビーガンとは肉や魚に加え、卵・乳製品、蜂蜜など動物性食品を食べない、あるいはそれを使わずに調理した食品のこと。より狭いカテゴリーのベジタリアンとなります。オーストラリアではオーガニック食品はウールワースなど全州で展開する普通のスーパーでも売っているので身近ですし、農家が生産物を持ち込むマーケットも毎週どこかで開催されていたりと、こだわり素材に簡単に手に入ります。

プレートの中で、特に注目したいのはALL THE THINGSのビーガンチーズ。さっぱりした感じではあるものの、トリュフのフレーバーも入り、周りには白カビもあって、歯応え、食感、味はまさにブリーチーズ。どうやって乳製品を使わずにチーズを作るのか、その材料はカシューナッツ、ココナッツクリームや塩。作った方が来日していたわけではないの詳しくは聞けなかったが、とにかくびっくり。美味しくて、パッケージもおしゃれ。アーモンドで作られたアーモンドカード(curdは牛乳などに酵素を入れてできた凝固物でチーズの元)も作っていて、これはリコッタチーズと同じように使えるもの。

 ALL THE THINGSの創業者は元々マギー・ビアのところで働いていた人。マギー・ビアとは南オーストラリア州の料理家で、料理番組にも出ている有名主婦なのですが、自ら運営するファームで作った高品質なフードプロダクトも人気。ここで働いていたならもう味はお墨付き! なお、マギービアの製品は何と2022年の4月から日本でも買えるように!南オーストラリア州が楽天ショップをオープンするそうです。

アーモンドカードとチーズ。デザインもおしゃれ
白カビがリアルなビーガンチーズ。ドライオレンジも香りが凝縮されていて、風味がすごい

 Tutto Pastaのビーガン用グルテンフリーパスタは柔らかい食感だけど、パスタの味。ちょっと茹で時間が多かったのかなくらいの柔らかさ。これも何でできてるのか気になりますが、米粉、水、タピオカ、コーンスターチなど。米ってすごい。ベジタリアンの救世主。

ソースも付いたビーガンパスタ
パッケージの裏面。麺もビーガン、ソースもビーガン

ネイティブプラントを使った加工品も!

 ネイティブプラントを生かした加工品もあった。オーストラリアでネイティブプラントを使ったレストランに話を聞いたとき、香りを長い時間保てないなどとても繊細で扱いが難しいといっていたが、加工品となって日常使いにできるのはとても貴重なことかと思います。ネイティブのものなので、品種改良を重ねて作られた作物とはパワーが違うんです。

 Australian Native Food Coは、オーストラリアのネイティブフードを広めることでコミュニティへの還元をポリシーにする会社。たくさんのネイティブプランツなどを使った加工品を展開しています。

 バージュースは、発酵されていないブドウから作られたジュース。調味料として味付けに中世から使われていたもので、フランスではヴェルジュといいます。オーストラリアではマギービアが現代の食卓に蘇らせたことで有名。酸味はあるのですが、お酢ほどすっぱくはなく、果実味が残っています。薄めて飲んだり、ドレッシングにしたり、魚料理のソースに使ったり。カルカラというネイティブプランどを使ったバージュース、マギービアのよりは香りが強め。

ジャムとして食べられるのは貴重
バージュース。飲んでもおいしい
ネイティブプラントのお茶やシーズニングも各種!

オリーブオイルやマヌカハニー!

 南オーストラリア州ではオリーブオイルも作っている。PENDELETON Olive Estateのオリーブオイルは1800年代に植え付けを始めたという歴史ある作り手で、ワインでも有名なクナワラにある。オリーブ生産からオイルの搾油まで一貫して手がけています。家族経営ながら500ヘクタールの土地に10種類のオリーブを育て、HACCP認証ももっています。

 ちなみに小豆島の井上誠耕園は南オーストラリア州のオリーブとレモンを使って、柑橘オリーブオイルレモンを生産。こちらも絶品だとか。

 また、The Almond Farmerは環境に負荷をかけずに生産するアーモンド農家で、消費者向けの加工品も作っています。アーモンドだけを製品として作っているので、他のナッツにアレルギーがある人も安心して買えるのです。これが本当の安心安全ですよね。

クラシックなものののか、Robustは香りの強いタイプも。グレープフルーツやレモンなどのフレーバーオイルもあります
アーモンド専門農家が作るアーモンドペートとオイル。ピュアです
NovaFarmsの気軽に使えるマヌカハニー。現地で9.50ドルくらい

 また、オーストラリアでもマヌカハニーを作っているそう(生産はタスマニア)。アデレードでプレミアムなハチミツを生産するNovaFarmsは30年以上も養蜂をやっている生産者。ビンのタイプもありますが、こういったカジュアルなボトルなら気軽に楽しめます。抗菌活性成分であるMGO数値も高い。

ドリンク系も見逃せない!

Peel & Tonicのドライフルーツはとにかく香りがすごい!映えるカクテルのブームの中、カクテル用に作られた高級ガーニッシュで、厳選した完熟した果実をフレーバーやアロマ、栄養価を損ねないように乾燥・保存。化学保存料や香料、添加物は使用してない。そのへんのドライフルーツとは全く違い、天然かつ、薄く切っても香りが高く、自然の力すごすぎる。これはジンに入れたら最高では?お菓子にも使えそう。

 自然保護区に囲まれたカンガルー島のジン、kis GINも展示されていた。Wild Ginはブドウベースで、カンガルー島原産のジュニパーを使ったやさしめの風味。O Ginは島にしかないワイルドローズマリーをブレンド。こちらのkis GINはインポーターがいますので、日本でも楽しめます!

 

ドライグレープフルーツもある。水分の多い果物、どうやって乾燥させるのか..
レモンやマンダリンも香り高い
カンガルー島のナチュラルジン。カンガルー島の香りがするー
映えるナチュラルソーダ、韓国で人気出だそう。女子受け間違いなし

クエーカーのオートミールはオーストラリア産!

オートミール(オーツ麦)はオーストラリアを代表する生産品。日本でポピュラーなQUAKER(クエーカー)のオートミール、オーストラリアの麦を使っているのにパッケージングはマレーシアだったりして、オーストラリアの名前がないものもある。これは日本の大量生産ワインも同様でバルクワインをオーストラリアなどから買って売られるとき、オーストラリアの名前がないこともあります。

で、オートミールですが、いろいろな種類があります。調理時間を短縮させるために細かくカットしたスティールカットなど多種。牛乳を入れるだけでなく、だし汁など塩っぱい味付けで食べるのも個人的にはおすすめ。

BLUE LAKE MILLINGはオーツ麦の加工メーカー。オーガニックからスーパーPBまであらゆるオートミールを扱う
ポピュラーなスーパーcolesのPB

yuma
yuma

あらためていろいろな発見がありました。オーストラリアの食、こういう日々の食事が当たり前においしい。日本に輸入してくださいー

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