今注目の米粉、どこまで小麦粉の代替品として使えるのか、いろいろお試し中。よく作るパウンドケーキを米粉で作ってみた。お試しなのであえてレーズンとかナッツなどの具材はなしでやってみました。米粉は道志村で仕入れた1kg入り!
米粉で作ったパウンドケーキに初挑戦
検索して一番上に出てきたmacaroniのレシピをベースにアレンジして作ってみた。
ここでは米油にしましたが、バターなしで作るオイルケーキで使えるオイルなら何でもよいと思います。
- 油と砂糖、塩、卵を混ぜる ※砂糖を溶かすまでよく混ぜるのがポイント!
- ベーキングパウダーを混ぜた米粉を加える
- 生地を型に入れて170度に余熱したオープンで25分くらい焼く
見かけはパウンドケーキだし、まずくはないけど、小麦粉とは違う舌触りのパサツキ感、もっさり感ともいうべき米粉独特の食感がある。これはバターでやった方がおいしいのでは?バニラとかオレンジピールとかを香り付けに入れた方がいいかと思う。
ということでオイルでなくバターでチャレンジ。
バターを入れて米粉パウンドケーキに再挑戦
クラシルのレシピを参考にアレンジ。たべれぽを参考にオリジナルレシピからバターと砂糖は控えめに。
- バターをクリーム状になるまで混ぜ、砂糖を加えて混ぜる。
- 溶き卵を3回に分けて入れて混ぜ、バニラを加える。
- ベーキングパウダーを混ぜた米粉を混ぜる。
- 170℃のオーブンで30分焼く。
卵を室温にしておいたものの、室温が低く、卵が冷たいままでバターが分離してしまいました。慌ててお湯で湯煎して(熱湯はダメよ)戻しました。
やっぱりバターベースの方が断然おいしいです。バターの香りと油分が米粉のパサツキ感を帳消しに。乳製品がダメだったり、ビーガンでなくて、小麦だけやめたい、味は追求したいなら断然こちら。
ベーキングパウダーなしで米粉パウンド作ってみた
2回お試しの後、小麦粉の代替になることはわかったので、ベーキングパウダーなしで普段通りに作ってみました。いわゆる卵の白身と黄身を分けて混ぜる別立て法で、これだとベーキングパウダーを使いません。
- バターをクリーム状になるまで混ぜ、砂糖(全体の3分の2)を加えて混ぜる。
- 溶き卵を3回に分けて入れて混ぜる。混ざったらバニラも入れる。
- 白身を泡だてて、砂糖(全体の3分の1)を入れる。
- 2に米粉半分入れて混ぜ、泡だてた白身を半分混ぜ、残りの米粉を混ぜ、残りの白身を入れて混ぜる(米粉と泡だてた白身を交互に半分ずつ入れて混ぜる)。
- 170℃のオーブンで30分焼く。
バターの量を少し減らしてその分オイルを入れても良いかと思います。
ベーキングパウダー入れるよりも膨らみが足りないですが、小麦粉で作るときも、よく言えばしっとりしたキメ細かい焼き上がりなので、よしとしましょう。ベーキングパウダーを入れた膨らみって、要は化学反応なので。小麦粉でなくてもOKネ。分量外の文旦ジャムも入れたことがありますが、しっとりとして、かつパウンドケーキとしてのできあがりとしては一番かな。ポイントはバターの風味で、たぶん言われなかったら米粉とはわからないと思います。風味が足りないと感じるなら、さらにアーモンドプードルを足すのもよいかと思います。
チョコ味を作ってみた
何度も作ってみたのでチョコ味にも挑戦。レシピは「チョコ味 米粉 パウンドケーキ」で一番上に出てきた米粉のレシピ帖の材料を参考に、あとはいつものパウンドケーキの作り方で作ったみた。
- 卵とバターを室温に。米粉とココアを混ぜておく。タイミングをみてオーブンも予熱
- バターをクリーム状になるまで混ぜ、砂糖(全体の3分の2)を加えて混ぜ、米油も混ぜる。
- 溶き卵を3回に分けて入れて混ぜる。
- 白身を泡だてて、砂糖(全体の3分の1)を入れる。
- 3に米粉とココアを混ぜたものを半分入れて混ぜ、泡だてた白身を半分混ぜ、残りの米粉を混ぜ、残りの白身を入れて混ぜる(米粉と泡だてた白身を交互に半分ずつ入れて混ぜる)。
- 砕いたチョコを混ぜて170℃のオーブンで30分焼く。
バターは空気が入るようクリーム状にするのがポイント。米粉感がなく、しっとりできました。たぶん知らない人が食べたら米粉と気が付かないレベルになりましたー。
そもそも米粉って何?
日本米粉協会によると(いろんな協会があるのね)、
米粉(こめこ)とは、お米を細かく砕いて粉状にしたものです。お米はこれまではごはんとしての食べ方(粒食)が主流でしたが、最近はパンやケーキ、麺などに加工した新し食べ方が注目されています。米粉の消費が増えることは、日本の水田を守ることにつながります。
日本米粉協会 米粉(こめこ)とは?
だんごやもち、和菓子やおせんべいだけでなく、微細な粉にしてパンやクッキー、ケーキ、パスタ、てんぷら粉など幅広く米粉を使うことをめざしているのだそう。輸入の小麦に頼らず、油の吸収率が低くヘルシー、グルテンのアレルギーがある人も安心、ということで注目されているのです。さらに米の消費を助け、日本の水田を守ることになり、自給率アップにも貢献ということでいいことづくめ。まあ、ジョコビッチの本読んだのも大きいんですけどね。アレルギーがあるわけではないのですが、小麦を絶ってみて、どんな効果があるのか観察しようと思ってます。
ジョコビッチの生まれ変わる食事ベーキングパウダー(ふくらし粉)って?
ベーキングパウダー(ふくらし粉)は、ガス発生剤 + 酸性剤 + 遮断剤を合わせたもの。wikiによればイーストを使用する際の温度管理や寝かし工程が不要で、砂糖や油の影響を受けにくく保存性が良いことから利用が広まったとのこと。要は化学添加物。
- 熱分解で二酸化炭素ガスかアンモニアガスを発生させる発生剤(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム)
- 中和反応によってガス発生剤の分解を促進する酸性剤(酒石酸水素カリウム、リン酸二水素カルシウム、酒石酸、焼ミョウバン、フマル酸、リン酸ナトリウム、グルコノデルタラクトン、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性リン酸アルミニウムナトリウムなど)
- 保存中にガス発生剤と酸性剤が反応しないための遮断剤(デンプン、小麦粉)
めっちゃいろんなものが入っとるやんけ。なかでもミョウバン=硫酸カリウムアルミニウムが危険とされたわけで(諸説あり)。疑いがあるなら取らないのに越したことはないので、使うならアルミフリーのベーキングパウダーを選びたいっす。たいていのベーキングパウダーの原材料名を見ると、本当にいろいろミックスされているけど、富澤商品のはシンプル。なのでどうしても使う必要があるときはこれにを使っています。
<成分重量%>コーンスターチ44.5%、第一リン酸カルシウム31.5%、炭酸水素ナトリウム24.0%
TOMIZベーキングパウダー(アルミ不使用)米粉でも普通にパウンドケーキ作れます!ベーキングパウダーなしでもOK!味重視ならバターは必須。